紙幣が2024年に新デザインへ。お札の顔となる人は...?
政府及び日銀は2019年4月9日、
2024年度前半に
各紙幣(千円、五千円、一万円)を
刷新することを発表した。
- 一万円札は「渋沢栄一」
- 五千円札は「津田梅子」
- 千円札は「北里柴三郎」
となる。
新紙幣には偽造防止技術が使用されるとのこと。
また元号改正とも重なり個人消費増大の経済効果を狙ったものかと考えられているが、「毎回20年おきに改刷しているが今回は、たまたま改元と重なっただけ」と麻生財務相がコメントしている。
一万円札の顔となる「渋沢栄一」とは?
「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家。
第一国立銀行(現在のみずほ銀行)を開業した人物で帝国ホテルやキリンビールなど合わせて500社以上の設立や育成に携わり、日本経済の礎を築いたといっても過言ではない功績を残した人物である。
「道徳経済合一」 とは?
彼が提唱していた理念で
事業をする上で、常に社会貢献や多くの人の幸せの実現といった公益を追求しながら、同時に利益を上げていくという理念
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51253
一部抜粋
社会貢献に重きを置いている人徳者であったことが窺い知れる。
ブラック企業が蔓延る現代にこそこの考え方が求められるのかもしれない。
五千円札の顔となる「津田梅子」とは?
津田塾大学の創設者であり、日本初の女子留学生で弱冠7歳で岩倉使節団に同行し渡米している。
また
「知性と性格の力を備え,自分で思考できる女性」 という目標を掲げて女子英学塾(現在の津田塾大学)を開校している。
そのため、男尊女卑であった当時の社会にメスを入れた人物としても捉えることができる。
千円札の顔となる「北里柴三郎」とは?
「近代日本医学の父」とも称される細菌学者。
日本最初の国際的な細菌学者で、破傷風菌の純粋培養と破傷風を治す血清療法を生み出す。
またペスト菌の発見及び予防にも尽力し、多大な功績を上げた人物である。
今回の発表を受けてSNS上では
渋沢栄一とか岩崎弥太郎とか近代日本の資本主義に貢献した人が、紙幣に描かれるのいいんじゃない。 (@nekokumicho)
今まで一般人に「大学どこ?」って聞かれて「北里大学です、北里柴三郎が学祖のとこです」みたいなこと言ってもピンと来ず、「破傷風とかペスト菌の研究してた人です」って言ったらもっと困惑される姿見てきたけど、ついに「千円札の人です」って言えば理解される世の中になるのだいぶ嬉しい (@satoshi_26_)
といった新紙幣を良いと感じている人がいる一方で
ちなみに渋沢栄一って名前は学生の頃勉強したなくらいで何やった人か全然わかりませんでした。北里柴三郎は北里大学受験したことあるので辛うじて知っていた。 (@hekisai_417)
新しい紙幣誰も知らん 渋沢栄一。津田梅子。北里柴三郎 (@MOTO_JAROGAY)
など今回、新紙幣のデザインとなる人物たちを良く知らないという人の声が多く見られました。
また新紙幣の発表に合わせて、新しい500円硬貨を2021年前半をめどに発行するとしています。
2色3層構造を採用するなどこちらも新紙幣同様にあらゆる偽造防止策を講じているようです。
私は普段Edy、Suicaなどの電子マネーかクレジットカードで決済するので、新紙幣の導入よりも気軽に上記決済ができるシステムを導入して欲しいというのが本音です。
PayPayなどたくさんの種類があるため店舗に導入する企業側も、従業員に新たなトレーニングや設備投資を行わなくてはならないことが予想されるのでその壁が取り払われるような革新的なアイデアや商品が出てくるのを期待します。
とはいえ、2024年に刷新される新紙幣の登場は待ち遠しいような、今までの紙幣を見ることが減っていくと思うと、少し寂しいような複雑な心境ですね。