ドコモ、2~4割値下げの新プラン発表。
By NTTドコモ
4月15日、NTTドコモが通信料金を今までの価格から最大4割安くする新プランを発表した。
いままでは、一定期間通信契約を続けることを条件(通称:〇年縛り)に端末代を割引して提供する「セット販売」で、大手3社ともやってきたました。
しかし、携帯の契約を経験したことのある方はわかると思いますが非常に複雑な料金システムかつ、セット販売の場合だと最新機種が出るたびに機種変更する人以外にとっては
大したメリットがなく利用者からは不満や批判の声が上がっているそうです。
そういった声を受け総務省が動いたために今回の新プランの発表に繋がったといえます。
総務省はセット販売を禁じる電気通信事業法改正案を今の国会に提出している。同社(ドコモ)は改正法成立に先駆けて分離プランを打ち出した。(引用サイトページ)
キャッシュバックに関して言及していました。
(中略)ドコモ社長は、過度な値引き・キャッシュバックはしないと表明しており、新割引制度では大幅な割引とはならないものと思われます。
2012年頃には「0円」のスマホが高額な割引とともに販売されるような、携帯電話契約の割引販売は多くの販売店で見られた光景でした。それが過熱した2014年にはauを運営するKDDIの田中孝司社長(当時)から、「適切なキャッシュバック」というセリフが飛び出したこともありました。
この田中社長の発言をピークに、携帯電話の割引販売は徐々に規模を落としています。2018年には総務省が「分離プラン化」を推進する新しいガイドラインを公表しており、大手3キャリアでも分離プラン化も進んでいます。
ドコモの吉澤社長の発言の通り、分離プランへの移行が進むことで「スマホは0円でさらに数万円キャッシュバック」といった大幅な値引き販売はなりを潜めることになるでしょう。(引用サイトページ)
分離プランが進むにつれ「大幅」な値引きが減少し「適切」なキャッシュバックが行われていくようです。
一方で
『分離プランにしたからといって、端末購入補助がゼロになるわけではない』──。そう語るのはNTTドコモの吉澤和弘社長です。同社は本日(4月15日)に月々サポートや端末購入サポートなどの「端末購入補助」を廃止した新料金プランを発表。スマートフォン本体代金の高騰が懸念される中で、新たな端末購入補助の仕組みを整えると明言しました。
吉澤社長は『基本的に端末購入補助がないと、お客様は端末をお求めにくい。お求めやすくするアイデアを検討中している』とコメント。また『新しいデバイス(春・夏モデル)の発表時に、新たな端末購入補助について説明していく。購入補助が全くゼロということは考えておらず、ある程度は考えていきたい』とも述べました。
なお、『(新たな購入補助は)今までと同様に沢山かけるわけにはいかない』とも述べ、従来の月々サポート等よりも小幅となる見通しです。
(追記)発表会終了後、ドコモの担当者は新たな購入補助について『補助金というよりも、端末の買い方を大きく変える』とコメント。基本的には完全分離を求める国の方針に沿ったものになると強調しました。(引用サイトページ)
分離プランにしたからと言って端末補助がなくなるわけではなく、
新しいデバイスが(春・夏)発売されるときに新しい端末補助を説明していくとのことです。
■新プランで減収も、利益水準は数年で回復
"値下げ"となる新料金プランの提供によって、ドコモは4000億円程度の減収を見込んでいます。一方で、ドコモの吉澤社長は「2023年度までには現在と同等の利益水準になる」とも説明しています。これまでドコモは、通信契約と端末のセット購入を条件に割引していました。これらの割引が新プランでは対象外となります。具体的には「月々サポート」や「docomo with」が5月31日に終了となります。これらの割引はドコモにとっては減収要因だったため、提供終了により利益を押し上げる一因になると見られます。
今回の値下げで今後少しの間は減益となるかと思いきや2023年までに現在の水準まで戻すという。さすがに大企業は違いますね。
これからの戦略に注目です。
それでは、今回発表された新プランについて書いていきます。
プランは2種類発表されました。
1つ目は
データ通信を月/30Gまで使い放題の「ギガホ」
ー税抜き月6980円(2年定期契約なしの場合は8480円)
ー30Gを超えた場合は通信速度が1Mbps
従来は通信量が一定を超えると128kbpsで、ネットサーフィンですらストレスを感じるほどの遅さでしたが、打って変わって1Mbpsまで制限が緩和されたので上限を超えても動画を見たりすることは難なくできると思います。
2つ目は
4段階制で使った分で料金が変動する「ギガライト」
ー1〜7GBまでの間で段階制で月額2,980円〜5,980円
(2年定期契約なしの場合は+1,500円)
1月で通信量が1G未満の場合は1980円
1-3Gの場合は2980円
3-5Gの場合は3980円
5-7Gの場合は4980円 という料金になっている。
ー7Gを超えた場合は従来通りの128kbps
ということでたくさん通信量を使う方は「ギガホ」の方が良いですね。
普段通信量が少ない方は「ギガライト」にすることで固定費削減につながるので
見直すいい機会ではないでしょうか。
この発表を受けてソフトバンクやauなどの大手や格安SIMを販売しているMVNOがどういった戦略やプランを打ち立ててくるかが非常に楽しみですね。
価格競争は企業としてはできる限りしたくないのが本音ではありますが、少しずつその流れが来ている気がしますね。
どうあれ私たち消費者にとって使いやすく安価なサービスを各社に期待します。