終身雇用制度終了か!?経団連会長が言及。
経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、
雇用システムを変えていく方向性を示した。
「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」
「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」という認識を示した。
(日テレNEWS24引用)
終身雇用制度で長らくやってきた日本にとってはショッキングなニュースですね。
まずは経団連と終身雇用について説明していきます。
経団連とは。
「日本経済団体連合会」の略称です。
日本の大手企業を中心として構成される団体です。
「日本商工会議所」「経済同友会」と並び「経済三団体」の一角を担っています。
三団体の中でも際立って影響力があります。
・どんな団体なのか。
政府に対して企業側がまとまって意見を言うための団体という認識でいいでしょう。
1つ1つの企業がバラバラに声を上げても政府の耳には入らないので、
約1300もの企業が団体となることで財界からの意見を聞き入れてもらうのです。
終身雇用とは。
終身雇用(しゅうしんこよう)は、同一企業で業績悪化による企業倒産が発生しないかぎり定年まで雇用され続けるという、日本の正社員雇用においての慣行である。長期雇用慣行(ちょうきこようかんこう)ともいう。(wiki引用)
会社が倒産、もしくは自身が犯罪行為などの反社会的な行為や会社規則に準じない場合を除いて、企業は従業員を定年まで雇い続けるという制度です。
今回のニュースは「今までやってきた"終身雇用"が続けられなくなりそうだ。」と
日本経済界をけん引する団体の代表が発言したということです。
それほどの大物が継続は難しいと言っているので終身雇用は破綻に近づいているといえます。
この発言を受けSNSでは
団塊世代の利用が済んだら後の世代は使えなくするもの
・年金制度
・60歳定年
・終身雇用 etc
何なんだろうなこれは。
「自分たちのために制度を作れる、いじれる」というのがいかに
有利なことなのかがよくわかる。(@aruto250)
経団連会長、ついに言うてはならんこと言うたな。リーマンと企業は「終身雇用」
「年功序列」という御恩の代わりに奉公する関係で成り立ってたんやったんやぞ。
それを放棄したら、より高い評価してくれる企業にコロコロ寝返る
戦国時代の到来やぞ。(@zimakalee)
優秀な学生が欲しい、 終身雇用はやりません、 専門とは異なる仕事もやってもらいます、 人事ローテーションは100%会社都合、 転勤も一切文句言わせません、 高い学費払って自分で勉強してきてください、 カネは出しません、 そういう調子のいい話は、経団連はやめてね。(@TrinityNYC)
など厳しい言葉が飛び交っています。
また4月18日にはこんなニュースも
経団連は新卒の学生の就職活動について、通年採用を広げていくことで大学側と合意した。春の一括採用に偏った慣行を見直す。能力を重視した採用の動きが強まるなか、大学を卒業した後での選考など複数の方式による採用へ移る。自由な採用活動が広がる契機となり、横並びの一括採用と年功序列を象徴とする日本型の雇用慣行が大きく変わりそうだ。(日本経済新聞引用)
今までは就職活動の時期がある程度決められており、
その中で学生も企業も動いていたが
それを見直すとのことです。
終身雇用の綻びが見え始め、就職活動における選考のやり方など社会が
大きく変わろうとしています。
いま、学生の方にこのニュースを知ってもらいたいです。
これからの日本の雇用が動いていく中に自分たちが飛び込んでいく訳なので
早め早めに情報を得て理想を追いかけて欲しいです。
また、現在企業に雇われている方々も他人事ではなく
自分事として捉えて、もしもの時のためにスキルや知識を蓄えていってほしいと思います。
年金や雇用、税金など様々なことが問題として山積しています。
これからの日本を支えていく若い人が対処していかなければならないのです。
決して他人事と思わず、出来ることから始めていきましょう。