完全菜食主義向けに人口肉を製造する「ビヨンド・ミート」が上場し、株価急騰。
ビヨンド・ミートは5月2日にナスダック市場に上場し、初日で株価は急騰しました。
年内のアメリカ市場で最高の記録を叩き出しました。
エンドウ豆から抽出した植物性タンパク質で作られたハンバーガー用のパティなどを製造している「ビヨンド・ミート」が5月2日に新規株式公開(IPO)で25ドルで設定した後、初値はナスダック市場にて46ドルスタートし初日は163%高の65.75ドルで終えました。
時価総額はおよそ38億ドル(約4200億円)です。
投資家の中にはMicrosoftの共同創設者のビル・ゲイツ氏や俳優のレオナルド・ディカプリオ氏、マクドナルドの元最高経営責任者のドン・トンプソン氏が含まれます。
(THE WASHINGTON POST参照)
IPO規模が2億ドル以上となった米上場銘柄の取引初日のパフォーマンスとしては、2008年の金融危機前との比較でも最高となったほか、世界的にも今年これまで同社株を上回った新規上場銘柄は数えるほどで、そのどれもが2200万ドル以下の規模となっている。
(Bloomberg引用)
完全菜食主義の方へ向けた食材提供を行う会社が、これだけの資金を集めることに成功したのは、「食」に対して様々な考え方が認められるようになった結果ですね。
また今回、マクドナルド元最高経営責任者「ドン・トンプソン」が投資したとのことですが、彼はなんと25年間勤め続けていた「マクドナルド」を退職し、この「ビヨンド・ミート」に就職していました。
肉食から菜食へとシフトチェンジしたのでしょうか。
(Vegworld引用)
「現在の消費者は美味しさだけではなく、選択肢、そして多様性に富んだ食事を望んでいます。その新しい需要に応じて、植物性のお肉は人気が増えつつあり、牛肉、鶏肉、魚と一緒に並んでいます。」とトンプソンがプレスリリースで説明した。
日本ではあまり浸透していない植物性の人口肉ですが、将来的には普通に食べるようになるかも知れませんね。
日本国内のハンバーガーチェーン店のメニューを調べてみました!!
メニュー調査したチェーン店一覧
・マクドナルド
・バーガーキング
・ロッテリア
・ファーストキッチン
・モスバーガー
・フレッシュネスバーガー
・ウェンディーズ
・ベッカーズ
2019年5/3 20:00 時点
上記一覧の中で、植物性のパティを使って商品を出しているのはモスバーガーだけでした。
日本でも完全菜食主義の方はいらっしゃるので、これから商品化されるかもしれませんね。
さて、改めて内容を振り返ると
「ビヨンド・ミート」が上場してすごい株価だった。
といった内容の記事でした。
その中で「IPO」という言葉が出てきたので、今回は合わせて「IPO」についても書いていきます。
IPOとは。
IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。
株式上場に際し、通常は新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。これら株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。(カブドットコム証券引用)
企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。
新規公開株と呼ばれているものになります。
企業としてのメリットは書かれているように資金調達がしやすくなったり、ネームバリューの向上などがあげられます。
投資家にとってのメリットなども記載しておきます。
投資家にとってのIPO
メリット
1.取得に際し、手数料がかからない。
2.上場後の株価が大きく飛躍している銘柄が多い。
3.銘柄によっては上場後、数ヶ月の間に株式分割を行う企業が多い。
4.公募価格(売出価格)は割安に設定される場合が多い。
5.新興企業など歴史の浅い会社が多く、今後の業務急拡大が期待できるなど。
注意点
1.上場後、株価が一方通行でブレやすい。
2.株価は居所を落ち着けるまで3-6ヶ月程度かかる。
3.新興企業等歴史の浅い、規模の小さい会社が多く、バリュエーションが把握しにくいなど
(カブドットコム証券引用)
今回は「ビヨンド・ミート」と「IPO」についての記事でした。
多様化する食文化の1つとして「完全菜食主義」が生まれたので今後も新たな「食文化」が世界中で生まれてくることでしょう。
それに伴ってニーズが移り変わるので、企業は様々な対応を取らなくては生き残れないかも知れませんね。
また、経済の知識は自分たちの生活に直結しているところがあるので、少しずつでも学んでいくことが大切だと思います。
以上です。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。