与党、丸山穂高議員けん責決議案を提出【けん責決議案とは?】
自民、公明両党は21日、戦争による北方領土返還の是非を
元島民に質問し、日本維新の会を除名となった
丸山穂高衆院議員への譴責(けんせき)決議案を
衆院に提出しました。
維新や立憲民主党など野党6党派が先に出した議員辞職勧告決議案と合わせ、同日の衆院議院運営委員会で取り扱いを協議するようです。
衆参両院の事務局によると、譴責決議案が提出された例は過去にないとのことです。与党は問題発言を理由とした辞職勧告決議案には否定的な立場をとりました。
By 日本経済新聞
両決議案とも、可決されても法的拘束力はありません。
丸山氏は20日、辞職を重ねて否定した。
丸山穂高議員の失言について。
日本維新の会の丸山穂高衆院議員は14日、北方領土へのビザなし交流訪問団に同行し
「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と元島民に発言したのは不適切だったとして離党届を提出しました。(中略)
By 日刊スポーツ
丸山氏は11日夜、酒に酔い、宿舎で大塚小弥太団長(89)に
「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオッケーですか」
「戦争をしないと、どうしようもなくないですか」などと質問。
大塚氏は「戦争なんて言葉は使いたくない」と返答した。
松井氏は「大人の人間としての常識をわきまえてもらいたい。(酒に酔っていたことは)言い訳にはならない」と批判しました。
こうした発言は外交悪化に繋がる恐れもあります。
お酒に酔っていたとはいえ、これは擁護できませんね。
丸山氏は14日にTwitterで以下のように発言しています。
Twitter上での意見はというと
意見については様々ですが、
丸山穂高議員を擁護するという意見は少なく
「一議員に対してけん責決議案は余りにも危うい選択ではないか」
というものと
「戦争発言は言語道断。議員にあるまじき失言だ」
という意見に分かれている感じでした。
合わせて「けん責」の意味についても記載します。
戒告(けん責)とは。
戒告(譴責:けんせき) - 職員の非違行為の責任を確認し、その将来を戒める処分をいう。
このほか、懲戒処分に至らないが不問に付することが適当でない場合として、軽微な処分を科すことがある。
一般には次の3つが知られる。
なお、これらは懲戒処分ではないので履歴書の賞罰欄に記載する必要はなく、経済的な損失も伴わない場合が多い。
・訓告(訓諭・訓戒)※ただし、訓告が三回累積すると、戒告一回分相当の不利益を被る。
・厳重注意・口頭注意(単に「注意」と表現される場合もある)
By Wikipedia
懲戒処分レベルではないけど不問にもできないので軽い処分を下すことです。
今回で言えば
「戦争」という不適切な発言に対して
"その発言はダメなんじゃない??"
ということで処分を下すかどうか決めましょう。
という案を提出したってことです。
合わせて提出された辞職勧告決議案は
"辞めるように指示するかどうか"
を決めるものです。
ニュースを受けて。
確かに「戦争発言」はあまりに酷いものです。
しかし、「発言」を統制することにも
繋がってしまうのではないかとも感じます。
この選択によって国政が変わってしまう恐れもあると思うので
慎重に事を進めて欲しいです。
今回は丸山穂高議員についてとけん責についての2本立てでお送りしました。
政治は難しい言葉が多くて取っつきにくいですが、
決して他人事では済まないので少しづつでも理解や興味を示していってより良い国にしていきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。