【5月10日生誕131周年】イギリスの血液学者「ルーシー・ウィルズ」さんってどんな人??【Google Doodle】
5月10日はルーシー・ウィルズさんの生誕131周年でした。
Googleのロゴデザインが各国で変更され祝われていました。
残念ながら日本国内ではロゴの変更はされていませんでした。
今回はルーシー・ウィルズさんがどんな功績を残した方なのかをご紹介していきます。
ルーシー・ウィルズとは。
Lucy Wills:ルーシー・ウィルズ
イギリスの女性血液学者です。
1911年にケンブリッジ大学で植物学と地質学の学位を取得した最初の女性でもあります。
1920年代に、イギリスで数少ない女性の医学研究科学者の一人として働いていました。
その時に、インドの貧しい女性の織物労働者が妊娠中の貧血(赤血球の欠乏)で多くの人が苦しんでいることを知りました。
妊娠中の貧血は、疲労、心臓の問題、下痢を引き起こし、問題になっていました。
最初は栄養不足ではないかと考え調査を行いましたが、
様々な栄養を与えるだけでは改善が見られませんでした。
その後、調査を行っているうちに酵母を原料にした
「マーマイト」の摂取が症状の改善に有効であることを発見します。
※マーマイトについてはこちらを参照してください。
さらに研究を続け、貧血を改善する栄養分を見つけ、「Wills Factor:ビタミンM」と名付けました。
1941年、「Wills Factor:ビタミンM」と同じ要素が
「ほうれん草」の葉から見つかります。
それを受け「Wills Factor:ビタミンM」=「葉酸」
であることが証明されました。
現在では「ビタミンM」ではなく、「葉酸」や、9つ目に見つかったビタミンBということから「ビタミンB9」という名称の方が広く知られているかもしれません。
その後も、生涯に渡り、南アフリカやフィジー等のイギリスの植民地であった地域の栄養問題の研究を行ないました。
彼女の研究により現在
「葉酸:ビタミンM:ビタミンB9」は、妊婦に摂取が推奨されています。
参考 VOX 引用 Google
ここからは「ビタミンB9」についてと葉酸を摂取するために効果的な食品を紹介していきます。
ビタミンB9(葉酸)について。
造血に働き、細胞の新生に欠かせないのが「葉酸」
葉酸は細胞分裂に重要な役割を果たします。
寿命約4ケ月の赤血球が新しく作られる際に
ビタミンB12とともに働いて造血を助けます。
体の中で赤血球が新しく作られるときに
葉酸が不足すると赤血球が正常に作られず、
貧血の原因になります。
また免疫力が低下し病気になりやすくなります。葉酸は妊娠中や授乳中に不足すると、
胎児や乳児の発育不全を引き起こすことがあります。
葉酸は野菜に多く含まれていますが、
葉酸を働かすためには
動物性の食品に多く含まれる
ビタミンB12と一緒に摂ることバランスのとれた食事をすることが大切です。
By 南東北健康管理
ということで葉酸だけを取るのではなく合わせてビタミンB12の食品と一緒に食べるのがよさそうです。
葉酸の多い食材。
ほうれん草 分量60g. (2株目安) 126μg.
By 価格.com
グリーンアスパラガス 分量60g. (3本目安) 114μg.
しゅんぎく 分量60g. (3本目安) 114μg.
納豆 分量50g. (中1パック目安) 60μg.
いちご 分量75g. (中5粒目安) 60μg.
鶏レバー 分量50g[※1] 650μg.
【※1】レバーは葉酸を多く含みますが、ビタミンAの含有量も多い食材です。妊娠中の過剰摂取は避けましょう。
レバーは葉酸が多いけど注意が必要です。
ビタミンB12の多い食材。
第1位: <魚類>(さけ・ます類)
しろさけ めふん 327.6μg第2位: <貝類>
しじみ 水煮 81.6μg
第3位: <海苔>ほしのり 77.6μg
第4位: <貝類>しじみ 生 68.4μg
第5位: <魚類>(いわし類)かたくちいわし 田作り 64.5μg
By くすりの健康日本堂
魚や貝、海苔などの海産物が上位を占めていましたが
次いで多かったのは畜肉類の内臓系でした。
食材のラインナップ的には魚とほうれん草と納豆という和食セットが良さそうですかね??
貝、いか、たことアスパラガスでも葉酸たっぷりの一品が作れそうですね!
いかがでしたか。
今回は「ルーシー・ウィルズ」さんについての記事でした。
国内のネットではほとんどヒットしませんでした。
知っている方はあまりいないのではないでしょうか。
この記事が皆さんにとって
新たな知識となるようなものになったら幸いです。
以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。